2014年9月29日月曜日

【ビッグタイム編】 ビッグタイムコレクション1巻





【そもそもこの本の概要】
 スパイダーマンのBig Time期の初期エピソードを集めた本で、以下の約3冊分のTPBが収録されています。収録話数はAmazing Spider-man 648, 649-662, 654.1


まずは一冊目Big Time



【あらすじ】




 ピーターはDBのときにおこしたごたごたやJJJがおじさんとなったことで記者としてはブラックリスト行き、もはや記者としてはやっていけず仕事がなくなってしまった!お金がなくて困っていたところに、なんと住んでいたところからの退去命令が出されてしまう!住むところも仕事も失ってしまったピーター。頼れるだけ友人に頼ってみるものの、みんな拒否してしまう。
 だが捨てる神あれば拾う神あり。なんとJJJの奥さんがNYでも有数のシンクタンク、ホライゾンラボにコネがあり、見事就職することができたのだ!念願の研究職に就職できたピーター、彼はスパイダーマンの時に培った知識を使いめきめきと頭角を現していく……!


【個人的に好きなシーン】



ピーター「おーめっちゃ0が並んでる……」

 そういえばピーターのまともにお金があった期間ってMJと結婚してた頃とDBでパパラッチしていたころかな……?アベンジャーズはあるときまで給料出てないかったし、高校教師もまともな収入だったか覚えてない休み気味だったし、シヴィルウォーのいざこざで首だったし。


【個人的な感想】
 いよいよアメイジングスパイダーマン最終章()のBig Time期です。実際はこのあともまだまだつづくのじゃよ。ピーターの環境が激変しつつ、いつものスパイダーマンな感じの物語が展開していきます。キャラ同士の軽妙なやり取りと、ピーターの一般人とヒーローとしてのぼやき、そしてその裏でガンガン動くヴィランたちの陰謀がたまらないですね!
 このあたりからピーターはホライゾンラボで自作のスーツを作り始めます。ほぼ職権乱用ですが、このあとまさかここの発明があんな悲劇を招く羽目になるとはだれが想像しただろうか……。とにもかくにも今回のスーツはステルススーツ、基本的に文字どおりなのですがいったいどういう風に読者を驚かせてくれるのか、篤とご覧あれ。









【あらすじ】



 スパイダースレイヤーがとうとうJJJの命を狙いに来た!スパイダーマンはアベンジャーズに要請を乞い、JJJを必死に守ろうとするが失敗し、かばったJJJの奥さんが殺されてしまう。精神的に深い傷を負ったJJJとピーター。二人は葬儀の後、それぞれとあるやり取りを経て大きな決断を下す。

【個人的に好きなシーン】



ピーター「僕は誓う、手の届くすべての人をだれ一人殺させやしない……」

 Big Time期以降のピーターのテーマは「No one dies」。これがのちのスーペリアスパイダーマンとアメイジングスパイダーマンを決定的に分ける誓いとなります。果たしてピーターの決意がいかなるものかは、ぜひ本編をお読みください。

【個人的な感想】
 No one diesのピーターの悪夢のシーン、あれを綿密にすべて理解できればスパイダーマン博士に簡単になれてしまう程濃密なシーンです。スパイダーマンを大好きで大好きでたまらないという作者だからこそできる荒業かもしれません。的確にピーターの精神をえぐっていくさまは見事ながらこちらも少々きつくなっていきますね。
 それにしても映画「アメイジングスパイダーマンシリーズ」はわざわざベンおじさんのセリフをあんなに回りくどくして「大いなる力には大いなる責任が伴う」ってことを教え込むよりも、ピーターが「No one dies」を誓った方が映えると思うんだけどなあ……。映画のテーマ的にもそうじゃない?









【あらすじ】



 ファンタスティックフォーのジョニーの遺言により、ピーターはその後続チームフューチャーファウンデーションに加わった。彼らは異世界のものを調査や研究をし、世界をより良い物へと変えていこうという目的のため、時空間のあちこちを旅する!

【個人的に好きなシーン】


         

ジョニー「あーこれうごいてるかな?ピート、いる?ピート?もしこれを聞いてるなら、ごめんな。いなくならなきゃいけなくてごめんな。家族が失うつらさはよく知ってる。
そしてお前たちが俺にとっての家族なんだ。もしこれを遺言とそれから俺の残せる最高のもの、スポーツカーとかそういうんじゃなくて、もっと大事なもの、このチームにおける俺の居場所だ。
最高の姉貴と二人の兄貴、それから甥に姪、困ったらあいつらに頼れ。
あいつらは、いや俺らはみんなお前のことが大好きだ、ピート」

ジョニー「そうだな、これをやらないか?みんなお前のために集まったんだ」

ジョニー「な、いいもんだろ」

【個人的な感想】
 スパイダーマンいよいよF4に加入!とはいえフューチャーファウンデーション誌では思いっきりのけ者にされてましたが、こっちの話はよかったので良しとしましょう。ジョニー追悼回はビッグタイム期でお気に入りのエピソードの一つです。ここからスパイダーアイランドまでは必ずどこかしら胸に響くエピソードがあるので本当にいい。






0 件のコメント:

コメントを投稿