2014年9月28日日曜日

Superior Foes of Spider-man 1巻






【あらすじ】
 新生シニスターシックスの5人はぼんくら揃い。ある日、捕まってしまったブーメランは同じ房にいたカメレオンにマフィア間抗争を手助けしてくれるよう頼まれる。しかし、ブーメランにはどこ吹く風、仲間が払ってくれた保釈金で再び世に解き放たれた彼は自由気ままに生活を始めた!はたして、このシニスターシックスの日常、どこへ向かうの?!


【個人的にお気に入りのシーン】




 ブーメランの友達であり、最近は警備隊になった初代ビートルが素行の悪いブーメランを気にして、ヴィランたちが集うセラピーに行ったとき


ミラージ「や、やあ。僕の名前はミラージ――、えっと、デズモンドだ。そう、スーパーヴィラン」
みんな「やあデズモンド」
ブーメラン(やあアホづら)


ミラージ「うん、えっと、みんなよく言うじゃない?もしなんかトラブルに陥ったら、原点に立ち返るんだって。だから、僕はディーナ・デラニーについて話すよ」
 ミラージ「エミーと僕は恋人同士だったんだ、結構うまくやっていたんだ、あの時までは――」
 ミラージ「あいつがやってくるまでは。あのへんなやつがNYの公園を侵略してきたんだ。そして、あのアイアンマンが僕の彼女を救ってしまった」
ミラージ「それからすぐにエミーは僕から興味がなくなっちゃった」
ミラージ「僕には原因が分かっていた。彼女はベットで僕にヘルメットをかぶるよう要求したんだ。そこで僕にはあるアイディアが生まれたんだ、あのバカげた恰好をしたワルになろうってね」

ミラージ「実際それなりにうまく言ってたと思うよ。最初は小さく結婚式を襲ったんだ、掴みはおっけーだった、あのスパイダーマンがくるまではね。あいつあんなところで何してたんだろ。とにかく結果は大失敗。それからも宿敵っぽいことには挑んでみたけど、なんもできなかった。
とあることを除いて」

ミラージ「僕は殺されちゃったんだ、名もなきバーでね。みんなもこっちはよく覚えてるだろ?」

ミラージ「たった15分の名声、そしてコスチュームごとアイデンティティをパクられた」


ミラージ「僕は死んじまったけど、それも満足にこなせなかった。フッドの奴が生き返らせたんだ」

ミラージ「もう死ぬ気がしなかった、不死身さ。フッドが死をぶちのめしたんだからな。
だから僕は生きているし、それを無駄にするつもりはさらさらなかった。
その三時間後にまた殺されそうになるまではね」

ミラージ「今でも僕は困惑している。僕が目覚めたらそこは病院で、三か月後で、ようやく地獄から抜け出せた。医者いわく、これがセカンドチャンスらしい。もっとも本当は三回目だけどね」

ミラージ「でも、二回目でも三回目でも、そんなことはどうでもいいんだ。
誰も、僕が生きているなんてこと知らないんだから……気にしちゃくれないんだ」

みんな「かわいそうに……ほら、みんな集まって」

ブーメラン(数時間くらいやったか?それともまだ一時間?
少なくともおれん中じゃ数時間だ。ますます胸糞悪くなってきやがる)

みんな「フレッド、おいで……」

ブーメラン(ファイトクラブでもこんなシーンあったよな、唯一違うとすれば、
俺のことをはぐしてるのはカバ人間だってことだ)

【個人的な感想】
 これはひどい。
 去年の年末に「今年のアメコミで面白かったアメコミトップ100」のうち、数多の強敵をかき分けまさかの30位に食い込んだ猛者!内容はゆる不和系クズアメコミなのにどうして!?意外と好きな人は好きなんじゃないですかね?僕はこういうの大好きです。
 絵柄の柔らかさと台詞の平坦さでなんとなくいい話だなーってなりますけど、そのかわいい顔でとんでもないことを口走ってる本作。つーかヴィランがセラピーってなんだよ!お前らそんなにつらいならヴィランやめればいいじゃねーかよ!!
 とにもかくにもお勧めです。ダークホースや……これ。





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